みなさん、はじめまして!株式会社GINES(ギネス)のプロダクト責任者の海老澤です。
この度、株式会社GINESは、採用候補者やパートナーとの繋がりや出会いを、簡単に管理できるタレントリスト構築ツール「GINES」をリリースしました。

今回、GINESとはどのようなツールなのか、サービスが生まれた背景、具体的な使い方などを紹介できればと思います!
タレントリスト構築ツール「GINES(ギネス)」とは
GINESは、採用候補者やパートナーを、簡単に管理できるタレントリスト構築ツールです。

日々、ビジネス上で発生する“繋がりや出会い”。これらの“繋がりや出会い"を、GINESを活用し簡単にリストとして構築していくことにより、採用活動やパートナーをアサインする手間を減らし、ビジネスの生産性を向上させることができます。



リスト構築は「URLを送ってコメントする」だけ!何故簡単にリストが作れるのか
GINESでは、プロフィールを登録してくれる採用候補者やパートナーのことをタレントと総称し、タレントとして登録をしたい仕事のパートナーや採用候補者宛に、GINESの招待URLを送ります。相手が登録・承認することで、企業または個人専用のタレントリストに追加されることで、GINESの利用が可能となります。

タレント側は、作成したプロフィールを名刺代わりに活用できるだけではなく、その企業のタレントリストにプロフィールが掲載されることにより、タレントリストを有する企業全体に自分自身をアピールすることができ、仕事の相談や依頼、採用のスカウトが増え続けるなどの機会創出が可能です。
仕事を依頼したい人や採用候補者を見つけたい人も、仕事を受ける人や採用候補者も、それぞれがWin-Winとなる仕組みとなっている、かつ、全てが簡単にできるツール、それが「GINES」です。
詳しい特徴や機能などは、サービスサイトにて紹介しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。
法人利用は月額2万円〜、個人は無料でサクッとはじめられる料金プラン
GINESでは、法人利用、個人利用の2つがあります。具体的なプラン内容は、以下の通りです。

「これまで繋がりが絶たれて採用できなかった人がGINESを1年利用し一人採用できたらペイする」「3ヶ月に一度パートナーを一から探し開拓をし続けていたが、GINESを利用することでアサインの工数が削減できたらペイする」ことができる価格設定にしました。
<法人利用の場合>
チームにおける総合アカウントを作成でき、タレントリストを構築することができます。また、メンバー1名あたり250円で連携することができ、各メンバーのタレントリストをチームに統合していくことが可能です。例えば、チームで30名で使いたい場合は月額27,500円、100名だと月額50,000円となります。
<個人利用の場合>
まずは無料で開始し、50名までは無料でタレント登録ができ、51名からは月額250円(200名まで)かかるようになっています。
注意:入社や退職によって、チームのタレントリストが変化する
GINESでは「個人のリストは、個人の資産」という設計思想を持っています。そのため、もし個人で50名のリストを保有している方がチームに連携された場合、チームのタレントリストは50名追加になります。
逆に、その方がチーム連携から外れた場合、チームのタレントリストから50名が削除されます。ただし、連携から外れる前に、総合アカウントや連携している他の個人アカウントでつながった場合は、つながりを保てたということで、リストから削除されることはありません。
そのため、採用活動やチームとして動いたパートナー獲得などは、チームの総合アカウントでタレント追加登録をすることを推奨しています。
サービスが生まれた背景
私は、GINESのプロダクト責任者であるとともに、あるBtoB支援会社のコーポレート責任者も兼任しています。
GINESは、コーポレート責任者として働く中で感じた、人材領域の課題を解決、無駄を解消するアイデアとして生まれました。
その会社は、全体で25名ほどのメンバー、60名以上のパートナーとともに、日々クライアントの支援をメインで行っています。そのため、コーポレート責任者として、メンバーを増やすための採用を行いつつ、必要に応じて、パートナーを探す手伝いも行っています。
人材領域のよくある課題
4年ほど責任者として動いていますが、その中で、私や他のメンバーは以下の課題を感じていました。
<採用活動の課題>
・面談をしてよかったが今すぐ採用できない人と関係が途切れてしまっている
・コンタクトを取り続けたい人の管理ができていない
・業務委託から進めようとしてもアサインできるプロジェクトがなくつながりが途切れる
・採用活動は日々行なっているが緩やかであり、月5万円以上するATSを導入し活用できるイメージがもてない
・良かった人でも関係が途切れるため、また新しい出会いを求め、日々採用媒体にコストを払い続けている
<パートナー活用の課題>
・つながりが属人化しており、企業全体として管理できていない
・パートナーリストを作ったが、管理コストがかかりすぎて形骸化した
・適任なパートナーがすぐ見つからず、プロジェクト開始が遅れる
・初めてのアサインは、相手への理解が乏しく、失敗するリスクを加味して進行する
・多くの人と出会っても、何ができるか具体的なことがわからずビジネス活用できない
つながりが企業で資産化できず生まれる3つの無駄
まとめると、出会ったのに関係が続かなかったり、属人化してしまうことで、企業としてつながりが資産化されず、
1.新しい出会いを求めて採用や副業媒体に常に費用を払い続けている
2.アサインが遅れたり失敗を加味することでプロジェクトや事業の推進が遅れている
3.採用担当者や各人のリソースが余分に取られている
このような3つの無駄が発生しているのでは?と思いました。そこで、「簡単に出会いやつながりを企業としてリスト化できるツールが欲しい」と思い、GINES全体を設計し、開発がスタート。
・採用企業やクライアント(発注)側が、簡単に採用候補者やパートナーを登録、管理できる
・クローズドなリストだからこそ、リアルな評価やコメントを簡単に記入でき、情報の信頼性を高める
・採用リストやパートナーリストとして、ある程度自由度を持たせて、好きにカスタマイズできる
・チームのみの活用もでき、かつ各人のつながりもチームのリストに連携でき、属人化を防ぐ
・情報入力してくれた採用候補者やパートナーに、採用や仕事の相談が増える状況を作る
などを念頭に起きながら、β版を実際に所属するBtoB支援会社に導入、または近しい企業で活用してもらい、同じような課題を持つ企業や個人が多く、良好な反応が得られたため、この度リリースすることになりました。
タレントリストって増えるの?実際行なっている9の施策
実際にGINESのタレントリストを活用しはじめて、いくつか見えてきたことがあります。
利用を開始してまだ4ヶ月しかたっていませんが、タレントリストに追加されている人数は200名を超え、既にリストからパートナーへの案件の相談が複数生まれていたり、採用候補者との繋がりが可視化されてきています。
実態として、リスト数が50〜100名を超えはじめたあたりから、チームとしてGINESを活用することが増えてきた感覚があり、実際にGINESからパートナーのアサインが発生しました。
予測値ですが、300名までいくと、ピンポイントで相談ができる人のバリエーションが増え、かつ採用活動にも多様に生かせるため、チーム全体として人材領域の生産性がかなり高まるのでは?と思っています。
タレントリストは、すぐにリスト数が増えなくても、仕組みを作って、3ヶ月、半年、1年と運用をしていくことにより、徐々にリストの数は貯まっていきます。「企業として価値のあるリスト構築ができる」それだけで人材領域にかかるコストやリソースが減っていきます。
じゃあどうやってリストにタレントを増やしていくの?ということで、以下私たちがやってよかった施策を共有します。
取引実績のあるパートナーに登録依頼を出す
現在取引がある、または過去に取引があった、取引実績のあるパートナーに、招待URLを送付し登録依頼を出すことで、一気にリストが増えました。これまで属人化していたパートナーが、チームやレイヤーを分けて可視化され、「こういう取引あったのか…!」と、かなり無駄があったことを実感した次第です。
退職した元メンバーに登録依頼を出す
退職したが良好な関係を築けている方に、招待URLを送付し登録依頼を出すことで、リストが増えました。古参メンバーは知っていますが、退職者よりも後に入社したメンバーは、元メンバーのことを知りません。なので、仕事がやりやすく、やり方を理解している元メンバーに全員がアプローチできる状態は非常に良いと思った次第です。
仕事をしたことはないが良さそうな方に登録依頼を出す
実際に仕事をしたことがないけれども、いつか仕事をしてみたい、周りの評判などが良い、SNSを見ていて良さそうな方に、招待URLを送付し登録依頼を出すことで、リストが増えました。まだ仕事をしたことがないので実際はわからないですが、コメント付きでストックしておくことで、新規で探すコストはかなり下がりそうです。
営業メールをくれた方に登録依頼を出し続ける
日々、営業メールが届きます。定型文でスルーすることも多いですが、時に良さそうな方もいます。ただ、タイミングがドンピシャじゃなければ埋もれがちです。営業メールの内容を見て、良さそうな方や企業に、招待URLを送付し登録依頼を出すことで、リストが日々増えています。
イベントや壁紙でタレント登録者用QRコードを貼り付ける
パートナーを募集するイベントを開催し、総合アカウントのURLをQRコード化し、貼ることによって、任意でパートナーになりたい方は登録してくれて、リストが増えました。今までイベントを開催しても、一期一会になってしまっていてあまりイベント開催する価値はないかなと思っていましたが、リストとして資産になるのは大きいなと思いました。
過去の採用で関わった人に登録依頼を出す
これまでアプローチしてきた求職者の中で、良かったけれども関係が途切れてしまった方々のリストが点在してあったため、招待URLを送付し登録依頼を出すことで、リストが増えました。GINESは自由にタグを発行、タグ設定ができます。「内定辞退者」「面談よかった今じゃない」「業務委託から関わりたい」のようなタグで管理すると、ATSのような機能はないものの、日々見るタレントリストに載っているので、全メンバーが想起しやすく、アプローチできる手段(クライアントワークでパートナーとして依頼したいなど)が増えそうだなと思っています。
日々面談して良かった方に登録依頼を出す
面談して良かったが今じゃない、業務委託からどこかで仕事を依頼したい、というような方に対して、招待URLを送付し登録依頼を出すことで、リストが日々増えています。面談後の各人のフィードバックに「GINESの追加有無」も合わせて返答してもらえるだけで、リストは増加し続けます。
メモリーパレスに取り組む際に出てきた候補者宛に登録依頼を出す
多くの企業が実践するリファラル採用。私たちも一部行っておりますが、その取り組みの一環として行うメモリーパレスに取り組む際に出てきた候補者に招待URLを送付し登録依頼を出すことでリストが増えました。支援会社特有かもしれませんが、採用候補者でもあり、パートナーでもあり、みたいな方が多く。最初の関わり方に幅を持たせることができそうだと思っています。
今後必要になりそうな方々に事前に登録依頼を出す
これまで全く関わりがなかったが、将来的に必要になりそう、関われたらよりよくなる方々に事前に声をかけて登録してもらうことでリストが増えました。例えば、私たちでいうと、専門分野ごとの弁護士の方、ベンチャーキャピタルの方、補助金・助成金のスペシャリスト、M&Aのスペシャリストなど。何か困った時に動くのではなく、事前にリサーチしてリスト登録してもらうことで、すぐに行動ができるようにしています。
考えれば考えるほど、できそうなことがある
実は、3年ほど前にパートナーリストをスプレットシートで作ったことがあったのですが、管理コストが異常にかかり、皆の協力が仰げず、情報が古くなり、いつの間にか形骸化してしまっていました。
ただ、「URLを送ってコメントするだけで、リストができあがる」「情報入力が少ない人には、情報の追加依頼が出せる」「タグで管理できるようにする」など、簡単に、自由に管理できるようにするだけで、こんなに人にまつわる資産は増えるのかと思わされました。
あくまで私たちの活用例ですので、GINESを契約してくださった方々で、アイデア交換会をして、お互いの手段を共有し、相互に人材資産を増やしていけたらなと思っています!
よくあるFAQ
事前に5社以上に活用してもらい、その上でよく出てきた質問と回答を紹介します!
Q.採用候補者やパートナーに入力してもらう情報はどういったものがあるのか
デザインやプロジェクト進行、編集やライティング、開発、広報・PRなどのスキルセットや自己紹介、対応可能な案件・リソース状況、実績、受賞・資格など、そのタレントがどのような人物なのかが分かるような内容を入力してもらいます。
Q.情報の入力率が低くて使えない状態にならないか
タレントリストから、プロフィール追加依頼が可能です。追加してほしい項目だけ送ることも、メッセージをつけて依頼することも可能です。
Q.採用候補者やパートナーなど一緒に管理するとごちゃごちゃにならないか
タレントリストの中には、タグを簡単に生成しタグ付けができるタグ管理機能が備わっています。採用候補者の管理や案件の受発注を行うパートナーの管理を目的としGINESを活用していますが、採用候補者なのか、パートナーが分かるようなタグを設定しています。
例えばですが、採用活動の場合は「採用面談良かった」「内定辞退(時期が合わない)」、パートナーの場合は「評判凄くいい」「資金調達に必須」など、自社の目的に合わせてタグ付けを行えます。
Q.勝手に声をかけられたくないパートナーがいる場合、どうすればいいか
タレントリストの中に案件相談の承認設定機能があり、すでに繋がっている人の承認がない限り、パートナーへ声がかけられない仕組みがあります。その設定をONにしていただくことで、他のメンバーから声がかかることを回避できます。
Q.他社のリストを見ることはできないのか、連携できないのか
他社のリストは見ることができません。なぜならば、自社内でのコメントや評価が書いてあるためです。クローズドな空間だからこそ、みんなが自由にGINESを利用できると考えています。そのため、他社のリストが開示されることはそもそもGINESとしては、絶対にありえません。
ただ、他社のリストを連携することはできませんが、そこに所属している個人のリストをチームに加えることにより、その人のリストをみることができます。
Q.ATSのような使い方や管理はできないか
現時点ではできません。GINESでは、あくまでタレントを簡易的にリスト化し、メッセージのやり取りやコメント・タグを残すことができる、といったシンプルな機能設定になっています。
もちろん、候補者を何人でも登録いただきメッセージのやり取りやタグの振り分けは可能ですが、ATSのような一元管理機能などはなく、採用をゴリゴリやっておりATSの代替としての活用となると、機能としては弱いですし、ATSを活用いただいた方が良いと思います。
ATSの導入までとはいかないけど、自社のタレントリストを構築したい、また、機能としてシンプルかつ簡易的でいいや、とお考えの方はGINESでも良いと思います。
Q.営業ツールとして使えるか
現時点では、できません。GINESのこれからの構想として、仕事の受発注や採用のマッチングサービスを展開していきたいと考えています。時期がきたらまたお知らせします。
是非、お気軽にお声がけください
私が感じた人材領域に対する課題から生まれたGINESですが、活用すると、徐々にタレントリストが構築され、日々の採用活動やパートナーとの案件の受発注などに活かされてきています。
これにより、どのくらいの管理・アサイン工数が削減できるのか、まだまだ私たちとしても手探りな部分が多いですが、これから新機能のリリースや新たな取り組みを実施し、よりよいサービスとなるよう、精一杯頑張っていきたいと思っています。
まだまだ生まれたばかりのサービスで、至らない点もあるかと思いますが、しっかりと利用者の声を聞いて、喜んでもらえるようにプロダクトを改善し続けます。
最後となりましたが、この記事をお読みの方の中に、弊社と同じような人材領域に対する課題を抱えている方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけいただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!